こんにちは、せーびさんです。
今日は「好きなことを仕事にする」について考えたいと思います。
好きなことを仕事にしたいと思っている方、嫌いにならない方法をお教えします。
逆に好きでもないことを仕事にしようと思っている方、おすすめの仕事の選び方を伝えます。
航空整備士の飛行機好きの割合は3割弱
皆さんは航空整備士というと飛行機好きがなる職業だと思いませんか?私はそう思っていました。実際に入社してみると飛行機好きの割合は3割に満たないくらいだと感じました。
ここでいう飛行機好きとは休日も空港に出向いて飛行機を眺めたり写真を撮ったりするようなタイプや、飛行機に乗りたいがために目的地を決めて飛ぶような人のことを指します。
航空専門学校時代は飛行機好きが8割以上を占めていました。
ではなぜ現場には飛行機好きが少ないのでしょうか。
……それは淘汰されていくからです。
飛行機が好きで航空整備士になった私の話
私は放課後毎日空港に行って飛行機の写真を撮っているような生粋の飛行機好きでした。
航空整備士を目指したきっかけ
頭の悪い高校生だった私は漠然と「将来はパイロットかCAか整備士になりたいな〜」と思っていました。当時はそれ以外に航空に関わる仕事があるなんて考えていませんでしたし、調べようともしていませんでした。
高校の勉強に挫折して大学受験は諦めていたので「パイロットは大学に行かなきゃなれないし、CAは英語が喋れないといけないな〜」と思い、専門卒でなれる航空整備士を目指すことにしました。
がむしゃらに頑張った専門学校時代
専門学校での成績は優秀でした。誰よりも飛行機が好きで航空整備士に憧れていたからこそ、周りのみんなより努力することができました。何時間でも勉強できたし、苦手な実技も泣きながらこなしました。そして私は無事国内大手航空会社に入社することになりました。
限界を感じた現場1年目
現場に出ると、専門学校のように甘い世界ではありませんでした。
体育会系の人間関係、暑い寒い中12時間を超える勤務、お客様搭乗時刻が迫る中での作業、ひとつミスったら人が死ぬかもしれないプレッシャー。
そんな環境に心が蝕まれて、適応障害になってしまいました。あんなに好きだった飛行機は見るのも苦痛になっていました。
過酷な環境でも元気に仕事を続けている同期が多い中で、どうして私だけが病気になってしまったんだろう。そう思ってしまいました。
適性がなかったんだと気づいた3年目
休職・復職を繰り返すうちに私は「適性がなかったんだ」と気がつきました。
航空整備士の適性がある……体力があって、機械いじりが好きで、段取りが良くて、男性社会でもうまくやれる……そんな同期は生き残っていました。
航空整備士の適性がないのに「飛行機が好き」という気持ちだけを切り札に人より努力して整備士になった私は「飛行機が好きでもない」のに整備士になった人にかないませんでした。
飛行機が好きでもないのに航空整備士になるということは、他になろうと思った理由があるはずなのです。たとえば機械が好きとか、体力に自信があるとか……。それはすなわち適性です。
好きを仕事にする時に怖いのは、適性のなさを「好き」という気持ちで乗り切ろうとするから
私の経験からわかるように、「好き」という気持ちで適性を判断する目を曇らせてはいけません。
好きでもないけどできそうなことを選ぶのが吉
好きでもないのに選んだからにはそこにはできそうと思った理由があるはずです。得意を活かして選ぶのがいいでしょう。そして、冒頭でも述べた通り、私はリサーチ不足でした。飛行機好きで体力が並でもできるデスクワークや自分の文章力を活かした仕事もありました。憧れだけで決めないように注意しましょう。
好き×適性が最強
もちろん、好きなことを仕事にして続いている人も世の中にはいます。好きなこと、憧れていた職業に就くと自分に誇りが持てて自信がつきます。好きなことを仕事にしようと思った時に、適性もあるのが最強です。
好きなことに適性がないと感じた場合、視野を広く持ちましょう。私は文章を書くのが得意なので航空系ライターという形で活動しています。あなたが輝けるステージがきっとありますよ。
まとめ
いかがでしたか?
私のおすすめは「好きでもない仕事をあえて選ぶ」ことです。
その仕事をしたい根拠が「好き」という気持ちだけの場合、注意した方がいいかもしれません。
それではまた!


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