JALの整備士とANAの整備士の違い

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せーびさん

元航空整備士ライター。航空専門学校卒業後、国内大手エアライン整備子会社で勤務。一等航空運航整備士(767)、航空無線通信士保有。
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こんにちは、元航空整備士のせーびさんです。

今回はJALの整備士とANAの整備士の違いを説明します。私は専門学校に入社するまで、JALとANAの整備士に違いがあることや、大手航空会社の整備士には同じ制服でも本社と子会社の2種類いることなど、想像もしたことがありませんでした。今回はJAL、ANAの整備士を目指す専門学校生に向けて両者の違いを説明します。

JALはJAL EC、ANAはe.TEAM ANA

まず、JALやANAの大手航空会社の整備士には2種類あることを知りましょう。

現場には、同じツナギを着ていても、JAL、ANAの本社の整備士(1割程度)と整備子会社の整備士(9割程度)がいます。1割の本社整備士は、数年現場を経験した後、現場を離れて本社に戻りオペレーション業務につきます。一般的に整備士と呼ばれるのは後者で、専門学校卒で就職できるのも整備子会社です。

JALの整備専門会社をJAL ECといい、ANAはANAと整備専門会社5社、ウィングスの7社を合わせてe.TEAM ANAと呼んでいます。

JALは1社、ANAは7社

JALは整備専門会社をひとつにまとめています。

一方でANAは整備の専門分野ごとに

⚪︎ANAラインメンテナンステクニクス(ライン整備)

⚪︎ANAベースメンテナンステクニクス(ドック整備)

⚪︎ANAコンポーネントメンテナンステクニクス(ショップ整備)

⚪︎ANAエンジンメンテナンステクニクス(エンジン整備)

⚪︎ANAエアロサプライシステム(整備支援)

5社に分けています。

ANAの整備5社はこのYouTubeがわかりやすいです↓

(動画ではETC、CTC、AAS、BTC、LTCの順になっています。)

どう違うの?

JALははじめにドックで学び、その後ライン整備士やエンジン整備士になる、というふうに整備の専門の垣根を越えてキャリアを積むことができます。

逆にANAではライン一筋、ドック一筋というようにひとつの専門分野を極め抜くことができます。

整備士の専門分野についてはこちらの記事を参考にしてください↓

どっちがいいか、参考にしてくださいね。

それではハッピー整備士ライフをお送りください!

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